日本ホスピス、スギHDとの資本・業務提携と株式の売出し PTSでは急騰の後急落
- 株式相場
- 投稿者:管理人 | 2023年6月17日
日本ホスピスホールディングス<7061.T>はこの日の取引終了後、末期がんや難病患者向けに看護・介護サービスを提供するホスピス住宅事業の展開促進などに向け、スギホールディングス<7649.T>と資本・業務提携したと発表した。
これにより、スギHDは日本ホスピス株の19.91%(160万株)を握る筆頭株主となる見通し。あわせて、日本ホスピスは350万7200株の売り出し、上限52万6000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。売り出し株式のうち、160万株をスギHDに販売する。
https://kabutan.jp/stock/news?code=7061&b=n202306160996
日本ホスピスHD[7061] PO発表
— 矢澤にこ (@nicoDisclosure) June 16, 2023
売出数…350.72万株
売出人
・J-STAR二号…203.9万株
・MIDWEST MINATO…76.16万株
・Pacific MinatoⅡ…70.6万株
※スギHD[7649]に160万株販売予定
OA売出…52.6万株
主幹事…野村證券
売出規模…50.18%
※スギHDへの販売分除外した場合の売出規模…30.27%
日本ホスピスHD[7061]とスギHD[7649] 資本業務提携
— 矢澤にこ (@nicoDisclosure) June 16, 2023
両社はホスピス住宅啓蒙支援活動、物件共同開発、消耗品備品の安定供給、居宅からホスピス施設へのシームレスな連携体制構築を目的に業務提携締結。スギはホスピス株式160万株(19.91%)を取得予定
日本ホスピスのPTSは急騰した後、急落している。それはそうだろうな。売出超過で需給悪化懸念だもんな。あとは野村證券がどうするか。どうも野村証券に都合の良い内容だが、売り出す顧客には180日の売却禁止期間を設けるよう。
— 松田一郎 (@investerK) June 16, 2023
https://t.co/8oMIRKkaXP
— xex (@xex88888888) June 16, 2023
日本ホスピス(7061)スギHDの時価総額3898億円と資本業務提携(19.91%の筆頭株主へ)+大株主の売出+OAで終値3260円→PTS3550円に急騰してから2800円台に急落。好材料と悪材料(需給悪化)を同時に出してきたねー。
日本ホスピス(7061)スギHDとの資本業務提携は中長期的にみて、業績の向上、つまり中期経営計画の前倒し達成に繋がるはずなので、業績面で考えればプラスに働くはず。 https://t.co/yODEcjuCN0 pic.twitter.com/g56rer3RPG
— xex (@xex88888888) June 16, 2023
日本ホスピスの掲示板が盛り上がっている。私も自分なりに整理してみたのが、一応書いておく。あくまで個人的見解なので、正確さは保証しない。また、明らかに間違っている場合、詳しい人がいれば、教えてくれれば大変嬉しい。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
まず350万株ほど日本ホスピスは売出をする。160万株はスギHDが取得して、残り190万株を野村證券が引受する。引受ということは野村證券が自らの顧客に販売する。そしてその顧客には一応180日のロックアップがかかっているようだ。急には市場にはでてこないことになる。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
さらに野村證券はオーバーアロットメントも用意している。これは需要が強ければそれに応えるというもので、需要が薄ければオーバーアロットメントはしないだろう。オーバーアロットメントが実際に行われるかどうかが、一つの人気の目安になる。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
オーバーアロットメントは最初の売出株数の申し込みが超過した場合、追加でその申し込みに備えるもの。これは野村證券が株主から借りてきて応じる。野村證券はこの借りた株を、市場で買い付けて返却してもしいし、借りた株主から取得(要するに取り決めた価格で買い取る)してもいい。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
要は、野村證券に損が生じない仕組みで、株価が下れば市場で買って返せばいいし(売出価格との差額が野村の利益になる)、株価が下らなければそのまま株式取得の権利を行使して、株主との借り貸しをチャラにするのである。そこでもマージンスプレッドが生じる仕組みだろう。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
オーバアロットメントのところは少しややこしいが、それ以外で言えば、VCから野村の顧客に株が移動するだけである。そしてこの移動した株はすぐにはでてこない。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
またそういう顧客でもないだろう。世の中にはきちんと中長期で判断する投資家がいて、野村証券などはそういった分厚い顧客層をたくさん抱えている。よって、PTSや月曜日の寄付きあたりに出てくる売り玉は単に短期的かつ投機的な人達。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
そもそもこの売出で株価が滅茶苦茶に下がって、バリュエーションや成長性から考えられない株価になったら、野村證券とてその株を顧客に販売するのは難しいだろう。野村證券はそのあたりを計算してやっているはず。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
また、掲示板にあるように、増資などと違い希薄化はない。またGSXやマークラインズで見られたように、証券会社が大株主の株をブロックトレードで処分するわけではないので、理論的には需給は悪化しない。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
個人株主が増えて流動性が増すだけだ。この増える投資家(野村の顧客)が中長期投資家であるといいと思う。月曜日は売られるだろうが、これは需給ばかりみている人たちの売り。本質的に考える人が多ければ、株価は一定の水準で下げ止まるはず。株価は分からないが、冷静な投資家が多いことを祈る。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
掲示板にあるようにライフドリンクカンパニー(2585)の例をみれば面白い。売出発表時の翌日は寄付きこそひどく安かったが、陽線、翌々日も陽線で元に戻っている。ここはプライム市場移行という好材料があったことが違いだが、日本ホスピスの成長性とスギHDとの提携を考えると、同じような売出レベル。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
日本ホスピス、月曜日にひどい安値をつければ買いかもしれない。運よく、増し玉分は昨日売ったので、キャッシュがある。ピンチとチャンスは同時にやってくる。
— 松田一郎 (@investerK) June 17, 2023
月曜はどうなりますかねえ